それでもやっぱり田舎が好き。

都会で生活してるけど、やっぱり山がみたい川が見たい。喧噪を忘れ、「落ち着き」を求めて。時には旅を。時には本を。

2023年僕的感動アワード

2023年、僕が「心打たれた!」「感動した!」というものをランキング形式で記しておく僕のための備忘録。

旅部門

1位 蔵王山形県宮城県

2021年から毎年通っている蔵王。日本でここ以上の僕の理想郷はない気がしている。
今年は、とにかくいろんな人との一期一会の出会いが盛りだくさん。
特に、共同浴場で出会った東京から来たマラソン好きのお兄さんとは盛り上がって、旅の話をたくさんした。
友達になりたかったが、これも一期一会かなと。


2位 雲仙温泉長崎県

佐賀に住んでいる幼馴染と一緒に、僕の希望で行った雲仙温泉
噴煙が上がる街並みは、火山地帯ならでは。
宿の夕食で、酒とおしゃべりを楽しんでいると、気づけば会場はぼくらだけに。
急いでかっこんでいると、今までやさしくしてくれていた配膳のおばあちゃんに、「ぼちぼちね…」と帰らせられて大笑いしたのがいい思い出。
いやだって、8時半で会場から追い出すって早すぎない!?
その後、僕らのなかで「ぼちぼち」が流行りだして、ひたすら笑いまくる楽しい旅に。


3位 浄土平湿原(福島県

1位の蔵王旅で、蔵王に入る前に寄った浄土平湿原。
この火山地帯のスケールは、日本とは思えないほど圧巻だった。

山からは常に噴煙と噴煙の音が鳴り響いていて、地球の鼓動を感じた。
ビジターセンターのおっちゃんに、いつ噴火するかわからないのは怖くないかと聴いてみたら、怖いとのことだ。


1位〜3位まで、全部火山地帯だったので、僕は火山地帯の景色が好きなのだろう。


食部門

1位 山形牛のビーフシチュー

お店:forest inn SANGORO(山形県
http://sangoro.co.jp/ 今年で3回目のforest inn SANGORO。
去年の1位が今年も1位。
圧倒的なうまさ。

2位 白飯

お店:花の宿 よもやま舘(新潟県
長岡.旅館.露天風呂 | よもやま舘、温泉、ホテル | 新潟県 女将の舞を見ながら夕飯をいただけるという、粋な宿。
この白米は、今まで食べた白米の中でダントツで甘くて1番美味かった。

おかずがなくても食べられるご飯。ではなく、おかず無しでそのままでしか食べたくないご飯だった。

3位 チャーハン?

お店:食楽 大盛(長崎県
https://maps.app.goo.gl/B32KwZXcT4pQK1wi9 雲仙温泉に行く前に寄った、小浜温泉で有名な老舗のチャンポン屋さん。
チャンポンももちろんすごーく美味かったのだが、このチャーハン的なものが絶品すぎた。
「ちゃんぽんセット」という名前のため、これがチャーハンなのかなんなのかわからないのだ。
美味しすぎたけれど、長崎じゃ遠くて滅多にたべられないな。

旅ソング部門

1位 旅人の唄 / 大原ゆい子

作詞・作曲:大原ゆい子 編曲:MANYO
www.youtube.com 3年くらい聴き続けているけれど、何回こすってもこの曲は旅ソングとして、僕の中の殿堂入りだ。
もうこの曲以上に好きな世界観の冒険ソングには出会えない気がする。

2位 遠くの子守の唄 / 大原ゆい子

作詞・作曲:大原ゆい子 編曲:MANYO
www.youtube.com 旅人の唄の次に好きな旅ソング。去年も2位だけど、譲れず相変わらず聴いている。特に、山に入っていく雰囲気になったら、この曲をかける。
二胡の儚げなメロディが幻想の世界へと誘う。

3位 ワイルドランド地方(OCTOPATH TRAVELER Ⅱ Original Soundtrack) / 西木康智

作曲:西木康智
ウェスタンを思わせるもの哀しげなメロディと、演奏がすばらしく、ゲームと同じく荒野を旅している気分になる。
パンフルートマンドリン、トランペットを主軸にそれぞれの個性を発揮しながら一つの曲を作りあげており、あまりに美しすぎる。


総合ソング部門

1位 当事者 / EGOIST

作詞・作曲・編曲:ryo(supercell)

劇場版PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCEのエンディングテーマ。
僕の一番好きな作曲家、ryo(supercell)さんのEGOIST作曲復帰にして最後の曲(になってしまった)。
この曲のサウンドがたまらなく好きだ。訳がわからないほど、色々な音が色々な手法ででてきて、一つのブレない世界観を形作っている。
特に間奏のサウンドは痺れる。
ダークで憂いをおびた歌詞もすばらしい。
「他人の痛みを想い心と寄り添う」ことができる。「人はこんなにも美しいのに」、それなのに「理由を見つけて憎しみ合う」「産まれたことに意味がなきゃいられない」。この皮肉な歌詞が一番心を揺さぶられた。

ちなみに僕はこの映画をまだ観ていない。
あくまでこの曲は、サイコパス常守朱の心情らしいのだが、と、いうことは、歌詞的に、まさか朱ちゃん、狡噛さんを…。

サイコパスはすごい作品なのだけど、見ると僕の心の色相が濁るので、途中でやめたのだが、この曲をちゃんと知りたくて、2期までアニメを見た。
と、僕の行動を変えるくらい、この「当事者」は魅力的な曲だった。
余談だが、聴き終えると、King gnuが聴きたくなってくる。

EGOIST活動終了。
今でも、大好きな曲ランキング1位は「キミソラキセキ」のままであるほど、大好きなアーティストだ。
今までの活動に感謝しかない。


2位 祈りは空っぽ / Lanndo

作詞・作曲・編曲:ぬゆり

今年の僕の中での大きな出会いの一つが、Lanndoだ。ぬゆりさんがやっているソロプロジェクト。

ロウワーから入っていき、Lanndo名義の曲をいろいろ漁ったのだが、この曲が一番好きだ。
ご本人の歌声も好きだし、曲も唯一無二の世界観で憂いがすごい。
始まりの、和製の笛のような音、なぜあれを入れようと思ったのか。センスがすごい。

一番の推しポイントは、間奏の「赤茶けた心根は捨ててかなきゃ」。
赤茶けるという言葉のチョイスが僕にとっては新鮮で、うまく言えないけど、クセになるし惹かれる。

実はぬゆりさんご本人歌唱の曲は少なく、アーティストコラボやボーカロイドが一般的だ。
ご本人歌唱ももっと聴きたいので、待ち続けている。


3位 ムスビメ / 大原ゆい子

作詞・作曲:大原ゆい子 編曲:吉田 穣

ずーっと待ちわびていた、無職転生2期のED。
アニメのPVでサビを聴いたとき、ひと聴きぼれした。

シルフィの心情に寄り添った曲だから、感情移入もしやすい。
「愛し方は手探りでも 温めてあげられるから」に、シルフィの不器用さと優しさが詰め込まれていて、他の歌詞においても言葉選びに感動する。
2番の「温めてあげたいだけ」の歌い方がすごく好き。

大原さんらしさ全開の曲であることも、ファンとして嬉しい。
ノスタルジアライラックが好きなので。


4位 久遠 / Sano ibuki

作詞・作曲:Sano ibuki 編曲:トオミヨウ

Googleニュースで、たまたま目にした「久遠」というタイトルの曲。曲名的にいい曲かもと思って聴いてみたら、僕が昔から好きな王道ピアノストリングス感動系ソングだった。

この曲は、畳み掛けるようなサビと熱のこもった歌い方でめちゃくちゃ盛り上がる。
サビ終わりのメロディの儚さがツボに刺さる。

そして、Sano ibukiがすごい。曲のバリエーションが半端じゃない。
なぜこの人を知らなかったんだ!というレベルで、いろんな曲が好みだ。
漁っている最中だが、まだまだ好きな曲がポンポン出てきそうだ。
今後にも期待しかない。


5位 13月1日 / 高瀬統也

作詞:高瀬統也 作曲:高瀬統也・RINZO

AppleMusicを漁っていた時に、「13月1日」というタイトルを見て、「なんかありそうでなかった表現」と思ってきいてみたらどハマり。

歌声も好きだし、歌い方も好き。

曲も、王道ピアノストリングス感動系×R&Bで、僕的に新しかった。
おしゃれせつなかっこいい。

僕は「ベイベー」があんまり好きじゃない(笑)
よくわからないからだ(笑)

この曲は「ベイベー」だらけで、めっちゃベイベーなのに、苦手なベイベーを乗り越えられるくらいにベイベーな曲だった。

MVは、思いを寄せる相手に捨てられて、年を越せずに自分だけ13月を迎えてしまうという切ないラブストーリーを、おじいさんとおばあさんでやりきるというなかなかな内容だった。


その他一線を画した曲

・#情とは / This is LAST
 サビのメロディがツボ。
・体温 / 坂本真綾
 ユアネス古閑さんのサウンドたまらない。
・Ember / haju:harmonics
 ヴィンランドサガにマッチしすぎていた。「あの遥かなる地へ 今は生きて」のEDの山の絵が好き。初めてハマったVtuber曲。
・≒ / haju:harmonics
 「指切りの指の軽さ」≒「引き金を引く指の重さ」。「同じなのだとしたらあまりに惨い」。歌詞も深いし、間奏の狂った感の表現すごい。
・ロウワー / Lanndo
 間奏でなんか言ってるやつがクセになる。
・twilight / Sano ibuki
 「全部、全部、全部」の言い方がクセになる。疾走感も爽やか。
・spiral / LONGMAN
 「どこまでもいける気が」してくる。
・Yeah!めっちゃストレス / Yeah!めっちゃストレス
 真面目にふざけたケルト音楽クオリティ高すぎる。
珪藻土マットが僕に教えてくれたこと / ヤバイTシャツ屋さん
 真面目にふざけた曲調クオリティ高すぎるし、ORANGE RANGE感いい。
・to U(Bank Band with Salyu) / Bank Band
 桜井さんじゃない、女の人が誰なのかを知って改めて聴いて、やっぱりいい曲。
・Anytime Anywhere/ milet
 Evan Callさん編曲のオーケストラ調が、ヴァイオレットエヴァーガーデンのWILLの豪華さを想起。
・雪の果てに君の名を / nonoc
 昔から好きだけど、歌唱後のオーケストラの凄さを今年は再認識。コンサートだったら、最後僕だけでもスタンディングオベーションする
・灰色 / 花澤香菜
 北川勝利さんタッグの切ないバラード、以外に珍しく染みた。常守朱系のボイスで歌うのも聴いてみたいけれど、そういうことはやらないよな
・ENGAGED / 観月ありさ
 観月ありさデビュー30thときいて、ドラマ斉藤さんのEDいい曲だったなと再聴。この曲、実は定型パターンじゃなくてすごい。

アニメ部門

1位 ヴィンランド・サガ SEASON 2

10世紀頃の北欧を舞台にした、史実に基づくフィクション作品。
待ち望んでいるようで、待ち望んでいなかった。なぜなら、残酷で見るのが怖いからだ。

こんなにも感動するとは思っていなかった。
エイナル…。アシェラッド…!アルネイズさーん!!トルフィン…!
登場人物に感情移入しすぎて、涙ボロボロだ。

生きろと言われるアルネイズさんの、「なぜ生きなければならないの。苦しいばかりなのに」というセリフに、彼らが生きる世界で、なぜ生きなければならないのかが、僕もわからなくなった。

トルフィンが戦わずに戦って得た信頼に、感謝をのべるオルマルと蛇に目が滲んだ。

そして、アルネイズさんが生きられる世界をヴィンランドに作ることを誓う主人公に、動き出す物語の重厚さをこれでもかと感じた。


2位 無職転生II 〜異世界行ったら本気だす〜

待ちに待ち望んでいた2期。
これほどまでに性に貪欲なアニメがあっただろうか。

まさか主人公のEDを治すことが目的の話で、こんなにも心が揺さぶられるとは思わなかった。

名場面は山ほどあったが、一番心に残ったのは、ルーデウスがサラの前で本音を大声で曝け出し、どうしようもない惨めさで死のうとするシーン。
ここまでではないが、こういう、精神的に情けなさすぎてどうしようもなく絶望することは、共感しか感じなかった。
ファンタジーなのに、こういう形で心が締め付けられるとは思わなかった。

内山夕実さんの演技力も、脱帽だ。
製作陣の作品に対する愛もあって、心から僕も大好きな作品。2クール目が待ち遠しい。


3位 TRIGUN STAMPEDE

不朽の名作『TRIGUN』がオリジナル新作アニメとしてよみがえったSF大作。
災厄を巻き起こすと誤解されてもなお、砂の惑星で暮らす人類を守ろうと奮闘する主人公の優しさに惹かれ、物語にのめり込んでいった。

CGアニメをドラえもん以外で初めて見たが、圧巻の演出でそこも感動。
物語の終盤、主人公の髪型が原作の姿に変わって覚醒するのも、初代アニメを少し見てみた僕でさえ胸熱だった。

シリーズ完結編のアニメ制作が決まっているが、続報がない。
とても楽しみにしています。


4位 プラネテス

昨年、NHKで再放送されたことでも有名なSF大作。
1位のヴィンランド・サガの作者幸村誠さんの原作と知って、ヴィンランドサガのような面白すぎる作品を描く方の他の作品も見てみたいと思い、20年前に作品だが、みてみたら面白すぎた。

スペースデブリ(宇宙のゴミ)を回収する仕事をしている主人公たちだが、デブリを回収するハラハラドキドキな展開もさることながら、デブリ回収からどんどん物語が展開し、権力や現実に打ちのめされながらも、最後には狂ったように夢を追い求める展開に、釘付けになった。

フィーの姐さんっぷりが格好良く、それも楽しみの一つに。

さすが幸村先生としか言いようがないお話だった。

ちなみに、2023年現在、実際にスペースデブリを回収している会社があるとラジオで聴いてアツくなった。


5位 PSYCHO-PASS サイコパス 1期〜2期

EGOISTの当事者に感化されて、見る勇気を振り絞ってみてみた。
案の定、見ると色相が濁るので、精神的にキツイこともあったが、そこまで心を揺さぶる凄い作品だ。

虚淵玄さんのお話は、主人公たちを好きになってしまってはダメとわかっていても、どうしても応援してしまう。
こんなに頑張っているのに救われない世界はつらいな。

3期、劇場版も、元気な時にみてみよう笑


まとめ

食に関しては、実はまだまだあって、全部で10食くらいの感動するものに出会えた豊作の年だった。

音楽については、ここにはあげてないが、圧倒的にインスト曲を聴くことが多くなったので、もっと世界を広げて様々な曲を聴いてみたい。