【箱島湧水】杉と名水と伝説|ディープ旅にゆこう
箱島湧水(はこしまゆうすい)は群馬県東吾妻町の山沿いにひそかに佇む隠れたディープスポット。
さっそく箱島湧水の魅力をリポートしていきます!
箱島湧水 基本情報
箱島湧水は箱島不動尊のお堂脇にある大杉の根元から湧き出ている。
約3万トン/日も湧出する水は、地元の人もわざわざ汲みにくるという良質な水。
湧水だけでなく、まっすぐにそびえる立派な杉や箱島不動堂、ホタルも鑑賞することができる。
駐車場:無料
箱島湧水を旅しよう
箱島湧水に着いたのはもう日も傾き始めた黄昏時。
▼駐車場からの眺め
車から降りると、箱島湧水とは反対側の山並みがめちゃくちゃ美しい…!
▼箱島湧水MAP
ホタルが鑑賞できる場所は、駐車場よりも下にあるみたいですね。
箱島湧水を訪れたのは4月。
残念ながらホタルがみられる時期ではないので行かないことに。
駐車場から200mくらい歩くと、水が流れる音が聞こえてきましたよ!
▼緑を流れる湧水
とても心やすらぐ空間…。
でもこれはまだ源泉ではなさそう。
もう少し進んでみましょう!
▼水汲み場
備え付けのコップがおいてあります。
ここでみなさん水を汲んでいくようです。
▼箱島湧水の源泉
水が杉の根元から湧き出ている…ような気がする微妙な位置です(笑)
根元から湧き出ていると思えるか、ぜひ行ってみて判断してくださいね!
そして、その大杉がこちら!
▼箱島不動堂の大杉
この大杉は樹齢400年〜500年といわれているそう!
写真に収まりきらない高さ!
湧水の奥には箱島不動尊があります。
行ってみましょう!
▼杉林
立派な杉林を過ぎます。
▼箱島不動尊へ続く階段
まるで番兵のように立ちはだかる杉。
かっこいいですね。これは。
▼箱島不動尊
さて。
ここで箱島不動尊と湧水にまつわる伝説をお話しましょう。
むかしむかし、円光上人という人がいました。
ある日、円光上人のお寺に母が突然訪れ、とりとめのない話をして翌日帰っていきました。
しかし、円光上人の母はただ息子の元を訪れたわけではありませんでした。
実は円光上人の母は敵に追われる身で、最後に息子に会いにきていたのです。
円光上人はそうとは知りませんでしたが、円光上人の母は息子に会えて思い残すことはないと、榛名湖(群馬県で有名な湖)に侍女とともに入水しました。
その後、榛名湖には円光上人の母の化身の大蛇が棲むと噂になり、供養のために位牌を榛名湖に納めました。
しかし、ある日榛名湖に納めたはずの位牌がこの箱島湧水から出ました。
その位牌は、今もこの箱島不動尊に納められているそうです。
伝説と謳っているとフィクションを想像してしまいますが、これは実話なんでしょうか。
榛名湖と箱島湧水は位置関係的には繋がっているようには思えませんが、不思議な話ですね…!
まとめ
湧水、杉、お寺、伝説ととても神聖な雰囲気が漂うスポットでした。
駐車場から湧水までは片道250mほどですので、お手軽に楽しめる場所でしたよ!
東吾妻町周辺の観光といえば吾妻峡や八ッ場ダムですが、その旅のついでにふらっと訪れてみてはいかがですか?